労働保険徴収法、選択式問題は出題されませんが…
社労士試験では、労働保険徴収法は択一試験で6問出題されるのみで、選択式試験では出題されません。
そして、択一式試験でも単独の科目で出題されるわけではなく、労災保険法の中で3問、そして雇用保険法の中で3問出題されるという形式のため、ちょっと手を抜きたくなるという誘惑に駆られる科目ですね。
選択式試験で出題されないということは、勉強しなくても選択式の足きりに影響はありません。また、労災保険法・雇用保険法である程度点が取れるなら、それぞれの科目の択一での足きりも回避できます。
そしてこの科目は結構数字関連の出題がありますし、しかも計算問題まで出題されることがあります。
そこで、労働保険徴収法を完全に捨ててしまうという大胆な勉強戦略も、もしかしたらアリなのかなという気がします。
ただ、実は徴収法は勉強したら点が取れる科目なのです。
範囲も狭く、これだけの範囲で択一6点分も出題されると考えると、ある意味おいしい科目でもあります。
ですから、この科目を勉強しておけば択一の総合点で合格点を取れる確率がかなり高まりますので、やはり勉強しておいたほうがいいと思います。
何度か受験経験があり、徴収法を勉強しなくても余裕で択一で合格点を取れる状態なら、選択式試験突破に力を注ぐために徴収法で手を抜く作戦も使えるかもしれません。
もちろん、これはあくまで社労士試験に合格することだけを考えた場合の話です。実務では、徴収法を知らないと話になりませんので。
徴収法は、択一試験ではそれぞれ労災保険法・雇用保険法の最後の3問に配置されて出題されます。
ですから、それぞれの最後の3問は徴収法の問題だということ念頭に置いて、頭を切り換えてから解いて下さい。
徴収法の問題だけまとめて解いてもいいでしょう。
労働保険徴収法は、労働保険料徴収の手続について定められた法律です。「手続」ですから、勉強は手続を「覚えること」がメインとなります。
社労士の勉強は暗記的要素が多いのですが、この科目も例外ではありません。でも繰り返し勉強すれば案外頭に入りますから、繰り返し勉強することが肝心だと思います。