社労士 労災保険法

労働者災害補償保険法、難問も出題されるが…

 

労働者災害補償保険法(労災保険法)は、社労士試験の勉強で最初に学ぶ保険科目となります。

 

もちろん、学ぶ順番は決まっていないのですが、ほとんどのテキストや予備校では保険科目については労災保険法を最初に学ぶことになります。

 

 

労災保険法は、労働基準法の「災害補償」について、より労働者が確実に保護されるために「保険」の仕組みとして規定されました。

 

 

もともと労働者が業務上負傷したり疾病にかかったりした場合には、使用者に様々な補償責任が労働基準法で課せられています。

 

しかし、その責任を使用者がなかなか果たさない場合や、果たせるだけの資力が使用者にない場合には、労働者は現実に保護を受けることができなくなってしまいます。

 

そこで、労災保険法が規定され、保険という形で労働者に国が給付を行うことで労働者の保護を図っています。

 

 

現在は、単に労働基準法の補償責任に限らず、通勤災害や介護補償給付といった、使用者に労基法上補償責任がないものについても保護の対象となっており、より一層労働者の保護が図られるようになっています。

 

 

保険法は、まず保険給付の種類をきちんと覚えることが重要です。そしてそれに対応する保険事故についても、しっかり押さえます。

 

そしてそれぞれの保険給付の要件をきっちりを覚えていきましょう。

 

 

労災保険法はそれほど難しい科目ではないのですが、近年は選択式で「何じゃこりゃ?」という難問が出題されることがあり、受験生泣かせの科目となっています。

 

しかしそういう問題が出題された場合は、必ずといっていいほど「救済」がかかり、選択式の基準点が2点に下がります。

 

 

ですからそのような問題に本試験で直面した場合でも、まず焦らないことが大切です、

 

みんな知らない問題なのです。ですから5問中2問正解できればクリアできます。そのことを思い出して下さい。

 

 

何とか今まで勉強した知識を総動員して、2点を確保して下さい。また、文脈で正解を判断できたり、推測できる問題もあります。

 

正解を1つに決められなくても、2つぐらいに絞れる問題もあります。

 

確実に正解できる保証はありませんが、それでも正解の可能性を高めることはできますので、そのように正解の可能性を高める努力も必要だと思います。

 

 

極端な難問が出題されるからと言って、その難問に対処しようと細かい部分を暗記していくような勉強は望ましくありません。

 

それをやってしまうと、全体の勉強時間が足りなくなり、基礎的部分で足下をすくわれて不合格となってしまいます。

 

難問は気になるけど、難問に振り回されずににみんなが正解する部分を確実に勉強することが重要です。

 

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